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No.6 (2008.10.18)

兵庫県営姫路日出住宅2期2工区

1年前に設計した上記プロジェクトについて、兵庫県住宅供給公社の神内様から「そろそろ竣工なので見に行って下さい」との案内を頂き担当の池田+井上で見学。木造平屋建て賃貸住宅の建て替えで、一部の住宅を残しながらの計画。周辺は全く統一感のない外観の建物が集積した市街地であり、先行の1期住宅や、2期住宅1工区が近接して建設されていたが、<県営住宅地村>といった景観にすることを敢えて避けるため、全く異なったデザインを行った。また板状住棟ボリュームについて特に横方向に分節することを第一に考えた。明るい色調を用い、周辺地域も含め明るい地域景観とすることをめざした。アクセントカラーとして妻壁に用いたブルーが鮮やかに空に映えて、爽やかな景観を創出できたように思う。(Y.I)

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No.5 (2008.10.15)

人間・建築・環境の関係を再構築する(2)

このような建築観・都市観に基いて形成された建築や都市は、社会の近代化やグローバル化を推し進める一方で、「人間」「建築」「環境」の相互関係を分断するという結果を生み、建築や都市(まち)を単なる機能の集積以上の意味を持ち得ないものにしてしまった。こうした「人間」「建築」「環境」の相互関係の分断化は、現代の建築・都市をめぐる重要なプロブレマティックとして捉えられる。私どもはこうした問題構制に対し、個々のプロジェクトにおいて具体の敷地に拘り、領域性・場所性・生活習慣や伝統等の近代が捨象した諸要素を再評価したり、環境・エネルギー問題等の今日的課題に配慮したりして「人間」「建築」「環境」の相互関係再構築に関わることのできる建築を一つひとつ現代の都市に挿入していきたいと考えている。(Y.I)

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No.4 (2008.10.15)

人間・建築・環境の関係を再構築する(1)

20世紀を代表する建築観である「機能主義」は単一の機能に単一の部屋(=空間)が対応し、それらの集積によって建築が形成されるという図式に根ざしたものだった。そこでは効率化・合理化を立脚点とし、都市・社会の基盤をなすビルディングタイプである集合住宅や小学校の標準設計に代表されるように、画一的で固定的なプロトタイプが基本的な構成単位として策定され、それらのシステマティックな集積により、都市や建築が形成された。一方20世紀を代表する都市観はCIAM「アテネ憲章」にみられるように、都市の機能を「住居」「交通」「労働」「娯楽」という四項目に整理・分類して、これを各地域・地区に当てはめていくという方法論に根ざしたものであった。ゾーニングによる都市計画が施行された日本も例外ではない。(Y.I)

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No.3 (2008.10.8)

ルイス・カーン「マイ・アーキテクト」

「マイ・アーキテクト」のDVDを鑑賞した。近代建築後期を代表する米国の大建築家L.カーンは三つの家庭を持った人だが、本妻の子ではない長男ナザニエルが、父カーンの建築作品や足跡をたどるドキュメンタリー映画。ユダヤ人系の出自や、商売下手で亡くなる寸前には多額の借金のために事務所は破産寸前だったこと等、成功者と言い難い側面も紹介される。ペイやジョンソンといったアメリカ著名建築家のコメントも興味深い。カーンの実作品は残念乍ら見たことがないが、キンベル美術館を始めソーク研究所、アーメダバード国会議事堂等、本当に素晴らしい。映像も心洗われる美しさで正に「空間における光の芸術」である。日常性からはかけ離れていることは確かであるものの、建築関連の映画では秀逸の作品。(Y.I)

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