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No.10 (2008.11.24)

京都・丸竹夷にない小路

11月はNHKハイビジョン特集で京都に関するプログラムが目白押し。京都の碁盤目の街区形状は平安時代に形成されたもので、主要な通りの名前を「丸竹夷…」という歌で覚えていたようだが、より細かな街路である路地(ろうじ)と町屋といった庶民の生活空間が番組の主題。コミュニティの単位は碁盤の一区画ではなく、街路を共有する<両側町>として菱形形状で形成されたこと、応仁の乱で町が焼き払われた後、豊臣秀吉の時代に碁盤目の区画を南北に二分割するよう街路を入れて改造された(街区規模が大き過ぎたことを適正化した)こと等が語られた。その後様々な路地にカメラが入り、現代に町屋で生活する人々の姿と共に紹介。若い芸術家や職人のための借家としてSOHO的に住まわれている例は興味深い。(Y.I)

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No.9 (2008.11.20)

伊勢神宮内宮・御手洗場

少し前の話になるが今年の盆休みに内藤廣著「建土築木2・川のある風景」の美しい写真に触発されて、伊勢神宮・内宮を参拝してきた。我が国の空間の美意識は「自然と人工物との融合に関する構想力」にこそあると考えるが、伊勢神宮はまさにこれを具現化した素晴らしいランドスケープデザインだ。聖俗を分ける装置である宇治橋を渡って御正宮へと至る、両側を緑に囲まれた長い参道の途中に、五十鈴川に向かって開かれた御手洗場がある。人間が手を加えた要素は川岸の石積程度だが、周囲の木々は美しく水は清らかであり、この空間に身をおくと澄んだ気持ちになることを実感できる。伊勢神宮というと式年遷宮が話題に上ることが多いが、自然を活かした総合的な空間構想力こそが最も学ぶべき点ではなかろうか。(Y.I)

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No.8 (2008.11.11)

ISO9001S更新審査の問題点

ISO9001シリーズは設計の国際規格である。弊社は平成11年に兵庫県の建築設計事務所としては最初にISO9001Sの認証を取得した。先月末3度目の更新審査があり、その報告書が審査機関から送付されてきた。観察点が1件なので認証継続に支障はないが、審査機関による審査自体が形骸化してきた感は否めない。特に監理業務に関してISO9001Sがそもそも製造業を対象にしていたため馴染まない点があるが、経営資源外である部分に範囲を広げなければいけないような指摘をされたり、骨格より些細な部分にのみ拘る指摘があったりと、本来の目的と手段が逆転していると感じることが少なからずあり、今回は審査の意義に疑問を持った。ISO9001Sを9年も継続していると、審査自体がネタ切れなのかもしれない。(Y.I)

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No.7 (2008.11.2)

甲英学院別科の竣工式

社会保険事務所を専修学校にコンバージョン用途変更)した建物が竣工した。施主である大前学園様の主催により竣工式が行われた。外部仕上・屋上防水をはじめ、内部間仕り・仕上・設備等、全面的に改装した。生活空間として相応しい暖かみが感じられる学校にしたいとの施主要望に応えて内部は木調を基調とし、最終的な仕上も施主と一緒に決定た。元の建物は使われなくなって久しく、改修調査に入ったときは捨てられたような状態であり懸念されたのだが、3ヶ月という短期間の改修工事によって見違えるように再生した。1階講堂は施主の方針により地域集会にも利用されることが想定されており、専修学校としての利用のみならず、西宮津門地域にとって有意義な施設となることが期待されるところである。(Y.I)

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