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No.19 (2009.1.17)

明治生命館

日本大学近江研+大川研の新年会で東京へ。昨年から建築史建築論研究室らしく、見学会とセットにすることになったが、今年は古典主義様式の事務所ビル「明治生命館」を見学。設計は様式主義建築の名手岡田信一郎。建設中に岡田が急逝した後、弟の捷五郎の監理で昭和9年に竣工。明治以降の西欧化の流れの中で欧米レベルに到達した最初の民間民間建築と評価されている。第二次大戦後はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に接収されアメリカ極東空軍司令部として使用された。大理石や
ウオールナット等の高価な素材、レリーフ等の装飾、豪華な家具と相まって豪奢な空間を創出している。様式建築に特別な興味がある訳ではないのだが、建設の手間、手の痕跡等は途方もないエネルギーだ。(Y.I)

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No.18 (2009.1.13)

桂離宮−知られざる王朝の美

社内の教育訓練会議でNHKで放映された表題プログラムを見る。桂離宮は江戸時代初期に八条宮智仁親王、智忠親王二代の別邸として造営された数寄屋造の名建築である。回遊式庭園を人の目線で移動しつつ追う巧みなカメラワークと鮮明な映像で構成された秀逸な番組。智仁親王の時代の建物がプロポーション重視の質素なつくりであるのに対して、智忠親王の時代の建物は「綺麗」という流行意識を反映し、「月」の字をモチーフにした欄間や引手等、より主体的にデザインされたものとなっている。まつりごとは武家に移ってしまったが、公家は文化の担い手として自負心を持っていたこと、月を鑑賞する装置としての建築の由来は藤原文化の代表作である「源氏物語」にあること等が丁寧に語られた。(Y.I)

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No.17 (2009.1.1)

宮島・厳島神社

昨年末の休みに宮島の厳島神社を参拝した。現在の規模は12世紀に平清盛の元建設されたもので、回廊で複数の建物を連結する構成は藤原文化の寝殿造を継承するものである。
夕方、夜、朝と三度訪れて、全く異なった姿を見ることができた。夕方は干潮で大鳥居より先まで浜辺を歩き、夜はライトアップされた鳥居の姿を見、朝は満潮で大鳥居や回廊が水面に浮かぶ美しい光景を見ることができた。干潮と満潮では水面の高低差が60pもある。構想力の素晴らしさと同時によく実現したとと感心させられる。世界遺産だから当然なのだが、日本が世界に誇る名建築の一つであろう。宮島には二度目だが、厳島神社に加えて、商店街や町屋通り等、徒歩での散策に丁度良い距離感で、町歩きが楽しい場所である。(Y.I)

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