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No.44 (2011.1.4)

神戸市営菊水西住宅の受賞

年始で神戸市を訪問した際、当時の担当者の方から神戸市営菊水西住宅が兵庫県地域住宅政策協議会から会長表彰を受けたことを教えて頂いた。兵庫県地域住宅政策協議会は平成17年に国が創設した地域住宅交付金制度を活用した住宅施策をとりまとめる組織であり、制度創設以降、公営住宅の補助金財源は地域住宅交付金制度の枠組みに含められることとなった。制度名から従来に増して地域性が重視されるようになったことが理解される。賞の性格上、公共事業者である市が受賞者となるが、作品賞とのことなので地域との関係において建築の計画・デザインについて一定の評価を頂いたと考えられる。今後共に、地域に根ざし公共益に資する住宅地づくり、街づくりに関わっていければと考える次第です(Y.I)。

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No.43 (2010.12.9)

日野神社再建本殿遷座奉幣奉祝祭

企画基本設計から約3年、西宮瓦木総鎮守の
日野神社阪神淡路大震災復興による再建が
完了、本殿遷座に伴う奉幣奉祝祭がとどこ
おりなく執り行われました。県の天然記念物となっている社叢に待望の震災復興シンボルも完成しました。氏子様をはじめ日野神社再建委員会の皆様が御喜びの中、弊社は、県神社庁御代表、西宮市様他、各宮司様等々多数の方から祝辞と賛辞を頂戴しました。御創建約650年、御祭神に天照皇大神、春日大神、豊受大神を祭られた由緒ある神社の本殿にふさわしく、純木造にこだわり、「唯一神明造」を基本に設計しました。木造建築が見直されている中、社寺建築、民家再生にみられる伝統的な建築工法は、今では当社の特徴のひとつになりつつあります。(A.A)

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No.42 (2010.11.20)

故・鈴木成文先生追悼の集い

東京大学建築計画研究室、鈴木研究室OB、NPO文文会が主催する標題の会に参加するため東京へ。第一部は「鈴木先生が遺されたもの−私たちが受け継ぐもの、乗り越えるもの」という追悼シンポジウム、第二部は追悼の集い。参加者は岡田新一先生は中学時代からの成文先生の同窓であるし、広原盛明先生や船越徹先生は互いに尊敬し合う論争相手、原広司先生は少し後輩で東大の元同僚、そして成文先生に教えを請けた長澤悟、初見学、布野修司、小林秀樹、横山俊祐等の諸先生方に至る迄、成文先生に対して深い敬意と愛情を持っておられる方ばかりなので、会場に温かい空気感が流れていたことが嬉しかった。土肥博至先生や高田光雄先生の顔もあり、森山秀二氏、柳川奈奈氏とも再会できた(Y.I)。

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No.41 (2010.11.11)

軍艦アパートの変遷から都市居住の原点を学ぶ

安原秀氏達が主催する「人が自分で○○する文化を取り戻す」ことが主題のOLAセミナーに初参加。今回は寺川政司氏を講師として標題の話題。「軍艦アパート」とは昭和初期に建設されたRC3階建ての集合住宅、大阪市営下寺日東住宅のことだ。自然発生的な違法増築(出し家)で有名だったが、現在は片廊下型高層板状住棟に更新されてしまった。出し家の他にも住戸が食事処等の店舗として転用されて、日常的な交流施設として機能していた。軍艦アパートは住戸規模が過度に狭小で貧困な環境であるため、やむにやまれず機能を外部化せざるを得なかった結果、通常の住宅団地にはみられない街らしさが生まれた。現代のモデルにはなり得ないが都市における庶民住宅のあり様を考察する際の示唆は大きい(Y.I)。

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No.40 (2010.11.6)

遠藤剛生建築展

標題展覧会オープニングに参加するため神戸芸術工科大学へ。建築家遠藤剛生の建築・都市に対する眼差しやその想いを作品の模型や写真、風景画などを通して読み解く展覧会。個人的には氏の事務所で修業させて頂いた関係から実物を見学した作品が多く懐かしい想いで展示を拝見した。また知らない作品も幾つかあり勉強になった。世界の集落を描いた風景画は、場所の持っている魅力、楽しさ、スケール感の良さ等を的確に描写しており、こうした体験が計画・デザインを実践する際の構想力の源泉となっている。<集合住宅で街をつくる=立体集落>という視点では、大阪ガスモデルプロジェクトの整形なものから、中庄団地三期や今井ニュータウンG工区のより自由な形態へと変容していく過程を確認できた。(Y.I)。

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No.39 (2010.10.30)

岡山の前川國男作品を見る

設計プロポーザルの現地視察を兼ねて岡山へ。花房香氏の案内で、建築家前川國男設計の、岡山県庁舎と林原美術館を見学。岡山県庁舎は、近代建築の形態をベースに防汚対策としてレンガタイル貼を採用している。県庁舎前の通りはダブル並木として沿道景観が彩られている。3階レベルのブリッジは坂倉準三的な繊細なデザイン。庁舎玄関廻りのピロティで地域団体よるジャズ演奏会が行われており、公共空間が街づくりに活用されていて好感が持てた。林原美術館は、待合ロビーが玄関より低く設定され、芝生の外部庭とのレベル差が小さく設定されており、ソファーに座ると、天井が高く空が広く庭が近く接地性が高い。西洋の椅子座だが日本の床座のような特質の感じられる快適なスペースである(Y.I)。

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No.38 (2010.10.19)

ASTEMの検証と次代への展望

「代表的計画市街地・芦屋浜高層住宅地区の検証と次代への展望」の研究報告会に参加。発表者は江川直樹氏を代表とする関西大学の研究チーム。研究報告書は計画時の当事者へのヒアリングを含み、各研究者の自由な視点による章を集めた構成。計画時にかけられた労力に対する敬意を払いつつ多面的な視点が得られる内容。鳴海先生の章は、芦屋浜など阪神間の公的埋立地開発計画案の変遷であるが、説明を伺い面白さが理解できた。江川氏は震災迄ASTEM住民だったため、体験記述的内容で興味深かった。会の後江川氏から、埋立地の計画では構造的な基礎計画のコスト面での合理性に伴い、戸建と高層に二極分化しやすいことが、スケール感の乖離した市街地景観に陥る要因との指摘があった(Y.I)。

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No.37 (2010.9.9)

日本建築学会技術部門設計競技

今年度の日本建築学会技術部門設計競技の本選会参加のため同学会全国大会(富山)へ。課題が「建築ストックを活用した新たなビジネスモデルのための技術とデザイン」であり、正鵠を得たものと思われたため「住宅団地の
リノベーション研究委員会」の有志で応募した。我々の提案は「団地リソース循環活用型−Town Renovation Package」。結果は優秀賞(次点)。委員の評価は「実現の可能性が高い」と好意的であったが、我々は合意形成や一団地等制度面の課題を認識していた。個人で克服することが困難な制度面の課題を顕わにし、共に乗り越えて頂くために問題提起をしたつもりだったが、森本信明委員長、長谷川洋委員、齋藤広子委員以外の委員には伝わらなかったものと思われ、残念だった。(Y.I)

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No.36 (2010.7.26)

向ヶ丘団地ストック再生実証試験を視察

<向ヶ丘団地ストック再生実証試験>の現地公開を視察。一人で見るより複数の方の意見を伺えた方が良いと考え、ヘキサの安原さん、現代計画の菊田さん、大阪市大の横山先生と日時を合わせて視察したが、安原さんだけ別グループになってしまい、貴重な意見を伺えなかったのが残念だった。減築による共用空間の創出、床や壁の撤去による縦方向・横方向に2戸1化、1階住戸の低床化による高天井高住戸の創出、南入り住戸の創出、階段を使用しながらのEV増築等々、様々な試みが行われている。このプロジェクトに関しては、主導的メンバーである星田さんの頑張りが尊いと思う。視察の後、横山先生、徳尾野先生、菊田さんと少し話したが、居住実験できないことを皆さん残念がっていたのが印象的だった。(Y.I)

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No.35 (2010.3.12)

鈴木成文先生の告別式

個人的なことになるが、池田の恩師である鈴木成文先生が去る3月7日に逝去された。名古屋で開かれた建築学会講演会の帰り東京駅にお倒れになり日大駿河台病院に運ばれたのだがそのまま帰らぬ人となられた。12日は告別式に参列するため護国寺へ。告別式で様々な方とご挨拶したがお互いに喪失感が大きく言葉が続かない。先生は様々な世代の教え子全員の太陽だったのだと思う。45歳の今に至る迄正しいことは正しいと間違っていることは間違っていると明確に言って頂ける価値観・人間性を共に尊敬・信頼できるずっと上の世代の方、それが成文先生だった。論文指導はもとより先生個人の時間を頂き一緒に視察した集合住宅地も多い。教えを請けたことは少しでも社会に返さないといけないと思います。(Y.I)

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