西宮の歴史を象徴する酒蔵群の一角に位置し、六甲山系や西宮浜を遠望できるロケーションで、計画与条件を満たしながら敷地のもつ恵まれた環境と調和させることに主眼をおいた。 自然でやわらかな色合い・テクスチュア・カーテンウォール・曲線等により、視覚的に全体ボリュームを抑えながら室内からはパノラマ上に風景を取り込んだ。 コンパクトなプランの中にも、カフェテリア・テラス等、くつろぎの場を設けた。 オフィスに対する、クライアントの先見性・価値観によるところが多大であったが、高度成長期から安定期への、よい意味での緩やかな移行を感じさせるものである。 |