兵庫県の「福祉のまちづくり条例」の整備基準に沿った県庁舎の改修整備という具体プロジェクトの推進のため、現地調査に基づいた既存庁舎の問題点および利用者による庁舎の点検や、庁舎管理者へのヒアリングに基づいた利用者ニーズを把握した上で庁舎の利用形態を踏まえて整備についての必須事項・優先事項などを、研究者や障害者団体の代表者らで構成する「ひょうご多機能トイレ等研究会」の検討を経て、庁舎改修整備の標準仕様を定めたもの。 改修整備であるため、新築と比較すると既設構造体によって生じる物理的制約を踏まえ、現状に対するスパイラルアップの視点からユニバーサル社会の基盤整備に寄与することを目的とした。 |