神戸棚田ゾーンは、棚田やため池など里山の風景を楽しめ、農村生活や工芸体験ができる地区である。基本設計では上位計画を受け、当ゾーンの新しい農村集落内に計画される「移築民家再生」と「新築」を含めた小建築群を具体化したものである。 小建築群の配置は上位計画をより高めるよう「部分から全体へ」という視点で敷地(=空間)の微地形、建物と空地の関係を捉え直し、きめ細やかに計画した。 「移築民家再生」は極力古材を使用し、また使用に耐えない場合も展示するという方針で計画した。 「新築」建物は、茅葺民家をはじめ蔵・納屋・長屋等、地域の伝統的な農村集落にある家型を継承し、新しくて古い集落景観の創出につとめた。 |