近年のアウトドアブームに伴い、施設利用形態は児童・生徒による教育的利用が少なくなった代わりに、家族連れや少人数グループによる利用が増加している。 そこで隣接する山林を取り入れて、宿泊施設や天体観測所をはじめ自然と触れあえる施設とし、少人数でも利用しやすいよう計画した。 市の方針は「近在の施設と競い合うのではなく、教育用途の高い独自のスタイルをめざす」ということであり、自然との共存を第一に考え、自然を活かした設計を行うということであった。 季節が変わるごとにその表情を変え、自然と調和した施設や風景が、人々の記憶に永く残ることを期待したい。
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