神戸地区棚田ゾーンの中枢機能を持つ「賑わいの里地区」にある農家の雰囲気が味わえる総合休憩所として利用する施設で、古民家・旧前中家を「移築再生」したものである。 旧前中家は中規模の平入り農家の建物で、小屋組チョウナはつりの束等からなるオダチトリイ組が特徴となる17世紀中期にまでさかのぼる遺構であることが知られている。 その文化財的な重要性を考え、古材を一つひとつチェックし、極力現存する古材を使用する、使用に耐えない場合についても展示するという方針で移築設計した。 屋根は茅葺、外壁はワラスサ入中塗仕上である。 |