八戸ノ里公園北側、閑静な住宅市街地に位置するこの建物は、旧労働会館の多機能化、勤労者と地域住民のゆとり、創造性の啓発の拠点として構想された。

シンボリックなシルエットをとりながらも住宅地のスケールに配慮し、表層の色彩・スカイライン・インレイなどを用いることで、ボリュームの分節化を図った。

また多目的ホールのステージバックなどに大きな開口をとり、公園、周辺環境、緑を視覚的に取入れて、心理的にも開放感を与えることにより敷地の狭さを感じさせない配慮をした。

愛称「ユトリート」の意味する、ゆとりと創造性をもった、新しい労働と余暇のバランスによるライフスタイルが創出されることを期待したい。