<阪神・淡路大震災>で被災し、本堂が全壊したことに伴う再建事業。幸い庫裡は全壊を免れたが、新たな本堂との取り合い改修や、部分補修も同時に進められることとなった。 旧本堂の木造に対し、改築された本堂はRC造で高強度コンクリートとエポキシ樹脂鉄筋を使用し、構造体の強化・耐用年数の向上を意図した。 敷地は狭く高低差があるため本堂基礎部分を利用した地下に駐車場を設け、敷地の有効利用を図った。 御住職や檀家様の「お寺らしい建物」にしたいというご希望もあり、躯体部以外はできる限り旧木造本堂のイメージとなるように、内外装の材料の選択や仕上り色に気を配った。 5間x5間の本堂ですが、飛鳥野瓦(淡路産)の大屋根のむくり、本堂の幅と屋根高さ、軒の出のバランスなど、小さいながらもまとまりのある作品です。
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