将来的な間取りの変更や設備機器更新を想定したスケルトンインフィル方式の採用やソーラー発電の設置など、環境共生に関する現代の先端技術がモデル的に導入された公的集合住宅(ひょうご100年住宅)。 周囲の山並みに調和させるように小さな屋根を方向を変えて設けて家並みを形成したり、外壁はアースカラー系色を基調とするなど景観形成にも配慮した。 従前居住者が優先的に戻ってくることが条件であったため、近隣関係や住まい手が花を育てる習慣を継承しながら高密化することに腐心した。 具体には、開放的な住戸プランをベースに、住戸から玄関前アルコーブ、共用廊下、コミュニティ広場へと、住まい手の生活領域が拡がるよう、連続一体的に空間を構成した。実際玄関前で井戸端会議が行われたり、植木鉢が個性的に飾られたりする等、居住者主体の生き生きした生活環境となっている。
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