職住混合した密集市街地に位置する木造簡易耐火公営住宅の建替計画である。従前居住者の戻り住戸が主体であり、1期〜3期にわたり計画を行った。

密集市街地にみる典型的な「視線が通りにくい」「抜けた空間がない」など地域空間の弱点解消を意図して、住宅地に舗装を最小限として土の部分を多く残した＜まとまった中庭＞や、地域住民がショートカットできる＜生活街路＞を設けた。

生活街路沿いには街路樹（ヤマボウシ）を設けて、潤いのある生活空間となることを期待した。