集合住宅の建替えは従前より大きなボリュームになりがちだが、ここでは従前棟の幅や高さを手掛りに、住棟単位ではない分節した単位を認識できるようにデザインした。 従前棟があった元の景観に敬意を払って、住棟は白を基調とした色彩とした。また、アクセントカラーとして周囲の建物の色を取り込むことにより、この建物ができることで地域景観を繋いでいくことを期待した。 敷地北側のトンネルから南北に連続する生活街路を敷地内に確保すると共に、この生活街路沿いに白と赤のハナミズキの並木を列植し、潤いのある空間を創出した。 当集合住宅はH21年度兵庫県地域住宅政策協議会作品賞(会長表彰)を受けた。
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