西宮北口駅周辺地区の「都市総合開発促進計画」に沿った「都市型住宅ゾーン」に位置する計画の一つ。 配置計画に関して、既存県営住宅1期、兵庫県警待機宿舎、西宮市営住宅等、事業主の異なった計画と共に一団地を形成するマスタープランが存在していたが景観形成については共有されるべきデザインコード等はなかった。 こうした状況に対して県営住宅2期の計画では、県営住宅1期の形状・素材・色彩のデザインエレメントの再検討と2期の設計条件を踏まえて、1期住宅に対する継承と異化を図った。これにより2期住宅のデザインの質はもとより、全体計画の調和と各棟の個別性による多様性を併せて獲得できる方向へ、一団地全体の環境形成が進むことを期待した。
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