震災後発展した西宮北口駅に程近い小学校。震災後の人口増加に伴って小学校の児童受入れが困難となったため、当地域のマンション建設が規制される状況になるなど、教室増は喫緊の課題であった。 そこで教室数を最大限確保することが要求された。 校舎を中廊下型のコンパクトな計画とすることに加えて、従来よりも低い階高設定として、地区計画の絶対高さを遵守しながら4階建校舎を実現した。 一方で北側道路側については、校舎の4階部分をセットバックしたり、周囲の建物長さを手掛かりに色彩の変化やマリオンの設置により横方向に分節したりして、周囲の住宅市街地にある建物のスケールになじませる配慮を併せて行った。 また、将来的な利用形態の変化に対してフレキシブルに対応できる計画とした。
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