高度成長期に開発された公団浜甲子園団地の少子化に伴い二つの小学校を統合した施設。 「教える学校」から「学ぶ環境としての学校」へ転換をすること意図して、各々の普通教室にアクティビティが生まれ得るに十分な広さを有するワークスペースを確保すると共に、他学年ワークスペースを通らずに校内を移動できるよう外部廊下を設置した。 さらに外部廊下や1階ランチルームを木製デッキや芝生等により柔らかく仕上げた、スケール感の良い中庭に面させるように構成した。 地域に開いた印象を与える施設とするため、塀の高さを低めに抑えたり、校門廻りの敷地を歩道側に提供したり、デザイン的な列柱を敷地内外に相互貫入するなど、境界を曖昧に設えた。 当施設は、平成13年度文教施設協会賞を兵庫県で唯一受賞させていただいた。
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