西淀川特殊鋼団地は流通産業における騒音・振動等の公害防止を主目的とし、同業態企業集結による相乗効果と、物流の効率化・合理化・迅速化を狙いとし、かつ時代のニーズにあった新しいコンセプトによる快適な作業環境づくり「ニューファクトリー化」をめざした先駆的な鋼材センター。 形態として一連の流通フロー(入出庫・保管・切断・窓口業務等)の合流点から発生した力の集合体であり、高密度に立体化されたラック倉庫をボリュームによる威圧感や形態的な単調さを解消しながら中枢機能としてシンボライズしている。 各企業の個性を醸しながらも、特殊鋼団地としての統一感を持たせた。軽快でシンプルな形態ではあるが倉庫のイメージを払拭した、中島工業団地全体のランドマークとして提案ができたように思われる。
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